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早朝、若い男がNHK落語番組で「時そば」を聞き感銘を受けた。丁度昼からデートがあったので、その前に試そうと考えた。最寄り駅にそば屋がなく、仕方なくラーメン屋に入るまでは良かったが、急に食い意地が張ってきた。麺と野菜、肉大盛を注文すると、威勢のいい掛け声とともに丼ぶりが目の前に来てびっくり。その店は二郎系列店だった。
「こんなに食べれるかな…」
あくまで目標は『勘定』。途中で嗚咽しながらも見事完食した。
「店長、おいくらで」
「1,600円で」
「小銭が細か、うっぷ。細かいから一緒に数えてくれ。いくぞ?ひーふーみーよーいつむーななやー…店長!今何時でぇ?」
「お客さん、完食し切ったのでお代はタダですよ。ポスター見て頼んだんじゃないんですか?」
ガラスには『デカ盛り完食でお代無料』の貼り紙が。
「タダだって?そんな…」
結局、デートに遅れたせいで服やらバッグを大量に買わされてしまった。
「こんなに食べれるかな…」
あくまで目標は『勘定』。途中で嗚咽しながらも見事完食した。
「店長、おいくらで」
「1,600円で」
「小銭が細か、うっぷ。細かいから一緒に数えてくれ。いくぞ?ひーふーみーよーいつむーななやー…店長!今何時でぇ?」
「お客さん、完食し切ったのでお代はタダですよ。ポスター見て頼んだんじゃないんですか?」
ガラスには『デカ盛り完食でお代無料』の貼り紙が。
「タダだって?そんな…」
結局、デートに遅れたせいで服やらバッグを大量に買わされてしまった。
SF
公開:20/09/06 19:00
更新:20/09/17 09:13
更新:20/09/17 09:13
創作落語
時そば
時うどん
まのじゅん/間野 純
神戸市在住の26歳
執筆は2020年春ごろから
お立ち寄りいただきありがとうございます
ふらりと交流できれば幸いです
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