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「待て!」
俺は必死に犯罪者を追いかけた。相手も息を切らして走っている。だが、捕まりたくないと死にたくないとでは、感情の強さが違う。俺はやがて、標的に追いついた。
「くそ、裏切り者が」
と犯罪者は毒を吐く
「悪いな、俺も死にたくないからな」
俺は犯罪者を人目のない所へ移動させる

これは執行日を迎えた死刑囚へ与えられた競技だった。俺たちは、捜査の貢献によって生かされているのだ。
常にドローンに監視されていて、逃げることはできない。反抗的な素振りを見せた場合、首輪から麻酔が打たれて刑が執行されてしまうのだ。
俺が本部に標的を捕獲したことを報告すると、四桁の番号が伝えられた。これは、俺が左手に抱えているアタッシュケースの番号である
執行日を迎えた死刑囚の仕事は、捜査の貢献以外にもう一つあった。それは、貢献度が低い死刑囚への刑を執行することだ。俺はアタッシュケースから拳銃を取り出した…
ミステリー・推理
公開:20/08/27 17:00
更新:20/08/27 17:09

ひややっこ( 東京 )

読者と漫画が好きな男です

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