アイアイ

4
5

早朝の駅のバスターミナル。私は登山口へ向かうバスを待っていた。少し離れたところに2人組の若者。大げさな身振り手振りで目を見開いて騒がしくしゃべったり笑ったり。朝からうるさいなー。目を見開いちゃって、アイアイかよ!
※アイアイは、マダガスカル島に住むさる。アイアイ(アイアイ) アイアイ(アイアイ)おさるさんだよ~♪の童謡にもなっている、しっぽのながくておめめのまるいさる。

老人が私の方へ向かってやってきた。「郵便局は、どこですか。」そう聞かれたが面倒なので「知りません。」と答えた。老人はちょっと困った様子で2人組の若者の方へ歩いていった。若者は大きな身振りであっちを指したりこっちを指したりて老人に道を教えている。しばらくすると老人は喜んで頭をさげてお礼をして2人から離れていった。

アイアイには、マダガスカル語で「知らない」という意味もあるそうだ。
アイアイだったのは、彼じゃなくて私だな。
その他
公開:20/08/26 19:16

マーモット( 長野県 )

初投稿は2020/8/17。
SSGで作品を読んだり書いたり読んでもらえたりするのは幸せです。趣味はほっつき歩き&走り(ながらの妄想)。
 

コメント投稿フォーム

違反報告連絡フォーム


お名前

違反の内容