麺即売会

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「いらっしゃい! 今日は麺の即売会だよ!」

悪いね。涼みにきただけなんだ。

「ひやかしかい! でもここの麺は一味違いますぜ」

親父の指差した先には若者が麺を奪い合っていた。
「あれは『イケメン』っていってね。毎日食べれば美男子になれるいわくつきですぜ!」

「じゃあ、あれは?」
俺が指した先には妊婦や子供連れがやはり麺を争って買っている。
「あー、あれは『イクメン』ですね。どんな父でもあれを食べれば育児を率先してやりまさあ」

「こりゃすげえ……」
「海苔がいいねえ、特別にお前さんに作業場を見せてやるよ!」

地下室には魔女の釜のようなものでさまざまな麺が茹でられていた。

「ちなみに研究中のもあるんでつまみ食い厳禁ですぜ」

しかし好奇心に負けた俺は思わず手頃なものをつまんでしまう。
その途端目からビームが出て四方を焼き尽くした。
「X-MENかよ……」
ファンタジー
公開:20/08/26 17:30
更新:20/08/26 17:37

ばめどー

ぼちぼちやっていこうと思います。
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