掴んだものは
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今日のターゲットは、あの子だ。
数メートル先には、ショートの黒髪の女性。
顔は店から出てきた時に確認済みだ。
俺好みの可愛い顔だった。
バレないように慎重に付いていく。
徐々に近づいていき…。
両手で女性の胸を鷲掴んだ。
…硬い。
いや、これは…。
あれこれ考えていると、突然身体が宙に舞った。
一瞬空が見えて、一気に地面に落ちた。
身体に激痛が走る。
「残念だったね」
真上から女性が俺を見下ろしていた。
どうやら投げられたらしい。
「君がモミモミマンのようだね」
「モミモミマン?」
「SNSでは皆、君のことをモミモミマンと呼んでるよ。
知らなかったかい?」
「……」
「あと、僕は男だ。
女性の服を着ただけなのに間違えるとはね」
道理で硬かった訳だ。
「続きは署で聞こう。一緒に来るんだ」
「警察だったとはな…はは…」
最後に掴んだのは、男の胸だった。
数メートル先には、ショートの黒髪の女性。
顔は店から出てきた時に確認済みだ。
俺好みの可愛い顔だった。
バレないように慎重に付いていく。
徐々に近づいていき…。
両手で女性の胸を鷲掴んだ。
…硬い。
いや、これは…。
あれこれ考えていると、突然身体が宙に舞った。
一瞬空が見えて、一気に地面に落ちた。
身体に激痛が走る。
「残念だったね」
真上から女性が俺を見下ろしていた。
どうやら投げられたらしい。
「君がモミモミマンのようだね」
「モミモミマン?」
「SNSでは皆、君のことをモミモミマンと呼んでるよ。
知らなかったかい?」
「……」
「あと、僕は男だ。
女性の服を着ただけなのに間違えるとはね」
道理で硬かった訳だ。
「続きは署で聞こう。一緒に来るんだ」
「警察だったとはな…はは…」
最後に掴んだのは、男の胸だった。
その他
公開:20/08/24 22:22
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