赤く染まった優しい手
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森の奥で女の子が泣いていた。
励ましたいけど近づけない。
近くで見ていることしか出来なかった。
しばらくすると、足音が聞こえてきた。
だんだんと近づいてくる。
女の子は気付いていない。
草むらの中から男が現れた。
女の子の背より高い、大人のようだ。
女の子は、びっくりして逃げようとするが転んでしまう。
「おとなしくするんだ…いい子だから…」
男は女の子に、ゆっくりと近づいていく。
「い、いや…」
女の子は男を見て、ぶるぶると震えている。
「誰か助けて!」
女の子の叫ぶ声と同時に、僕は飛び出した。
腕を大きく振り上げ、男の身体に振り下ろした。
「ぎゃあああああ!」
男は絶叫をあげて倒れた。
身体は引き裂かれ、真っ赤に染まっていた。
僕の手も真っ赤だ。
「い、いやあああ!」
女の子は、僕を見ると森の奥へ逃げていった。
また、怖がらせてしまった。
僕は魔物だから…。
励ましたいけど近づけない。
近くで見ていることしか出来なかった。
しばらくすると、足音が聞こえてきた。
だんだんと近づいてくる。
女の子は気付いていない。
草むらの中から男が現れた。
女の子の背より高い、大人のようだ。
女の子は、びっくりして逃げようとするが転んでしまう。
「おとなしくするんだ…いい子だから…」
男は女の子に、ゆっくりと近づいていく。
「い、いや…」
女の子は男を見て、ぶるぶると震えている。
「誰か助けて!」
女の子の叫ぶ声と同時に、僕は飛び出した。
腕を大きく振り上げ、男の身体に振り下ろした。
「ぎゃあああああ!」
男は絶叫をあげて倒れた。
身体は引き裂かれ、真っ赤に染まっていた。
僕の手も真っ赤だ。
「い、いやあああ!」
女の子は、僕を見ると森の奥へ逃げていった。
また、怖がらせてしまった。
僕は魔物だから…。
ファンタジー
公開:20/08/22 23:49
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