土用う死の日

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「そういや、今日は土用だっけか」
「そうそう、知っているか? 今じゃ鰻だけど最初は『う』がつくものだったら何でも良かったんだぜ」

「じゃあせっかくだから『う』のつくもの集めて闇鍋でもすっか?」
「OK」

やがて皆が集まり明かりを消して具を投げ込む。
俺も急いで音を立てずに食材を加工した。


「何だこの肉?」
「変な味……」
「あっそれ俺かも」と答えると
「鵜?」
「うさぎじゃね?」
「教えろよ?」
「ひ・み・つ」

教えろとうるさかったが、じきに皆の興味は別に移る。

「これは?」
「ウツボカズラ」
「食えるの!?」

まあ他のメンバーもゲテモノぞろいだったんだけどね……。

なんだかんだで闇鍋も終わった。
「あれ? ひとりたりなくね?」
「佐藤なら先帰ったってよ」
「あっそうなんだ」

「けっこうばれないものだな」
皆が去ったあと、指輪をしたそれを見ながら俺はほくそ笑んだ。
ホラー
公開:20/08/21 19:35

ばめどー

ぼちぼちやっていこうと思います。
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