時限肉爆だんご

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昼休み、弁当箱の蓋を開けると時限肉爆だんごが入っていた。タイマーが1分後に爆発すると告げている。
急いで米を食い尽くすと人参の赤のコードとモヤシの白のコードが見えた。どちらかを切れば爆弾は止まる…
俺は意を決して、赤のコードを口にする。…止まらない!
俺は学校の皆を守る為、時限肉爆だんごを飲み込んだ。
ドカンと腹の中で美味さが爆発した。口から煙を吐く俺。思わず机に倒れ込んだ。
先程の爆発で俺の髪はブロッコリーみたくチリチリになっている。手足は鷹の爪みたく真っ赤に染まった。
瑞々しく青ざめる俺を見て、クラスメイトがごくりと唾を飲み込む。「なぁ…今からこいつで野菜いため作らね?」
いためるのはいじめになるんじゃないかと議論が始まった。
時間が経ち、野菜の鮮度が失われた俺は人に戻る。
危ない所だった…もう2分遅ければ、俺は料理されていた事だろう。
学食のおばちゃんが残念そうに教室から出て行った。
公開:20/08/21 19:14
更新:20/08/21 21:02

幸運な野良猫

元・パンスト和尚。2019年7月9日。試しに名前変更。
元・魔法動物フィジカルパンダ。2020年3月21日。話の流れで名前変更。
元・どんぐり三等兵。2021年2月22日。猫の日にちなんで名前変更。

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