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とある山奥地の温泉宿では、露天風呂が少し高い位置にある。そこから下の方に、水の透き通った川が流れるのが見える。上を見上げると、木々の葉が一面を覆っており、わずかな隙間から日差しが所々差し込んでいる。栄一は、一緒に来ている友人の次朗に言った。
「俺の方が大きいな」
「バカ言うな。長さはお前の方がありそうだか、俺の方が太そうだぞ」
「じゃあ、測ってみよう。ここにメジャーがある」
「なぜ、そんなものがここに? まあいいや、伸ばしてから測れよ」
「いいだろう。えーと、長さが18センチで、太さが20センチ。次はお前」
「長さは4センチ負けて、太さは10センチ勝った。俺の方が大きいだろ?」
「いや、認めん。調理場の量りを借りて、重さを量ろう。重い方が勝ちだ」
栄一と次朗は、それぞれ自分の釣った魚が入っているバケツを持ち、宿に向かった。宿の脇にある川は、水がきれいで鮎やヤマメがよく釣れる。
「俺の方が大きいな」
「バカ言うな。長さはお前の方がありそうだか、俺の方が太そうだぞ」
「じゃあ、測ってみよう。ここにメジャーがある」
「なぜ、そんなものがここに? まあいいや、伸ばしてから測れよ」
「いいだろう。えーと、長さが18センチで、太さが20センチ。次はお前」
「長さは4センチ負けて、太さは10センチ勝った。俺の方が大きいだろ?」
「いや、認めん。調理場の量りを借りて、重さを量ろう。重い方が勝ちだ」
栄一と次朗は、それぞれ自分の釣った魚が入っているバケツを持ち、宿に向かった。宿の脇にある川は、水がきれいで鮎やヤマメがよく釣れる。
その他
公開:20/08/22 23:29
更新:20/08/22 23:35
更新:20/08/22 23:35
会社員しながら、物語書いています。いつか、文章でお金がもらえるようになりたいなあと思っています。
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