おまかせ定職

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 まさか、会社が倒産するなんて!!どうしてくれるんだ、僕の人生!!!小石を蹴飛ばしながら歩く、僕の目の前に、“定職屋”の看板。ん?“定職屋”?


 「いらっしゃいませ!」
 カウンター席に腰掛ける。
 「お客さん、ご来店は初めてですか?うちは、“定職屋”といって、職探しを手伝う店なんですよ!」
 変な店だな、と思いつつ、店主の気さくさに乗せられ、職を探してもらうことに。しかし、僕にはこれといってやりたいこともない。
 
 
 「…なら、“おまかせ定職”にします?」
 「おまかせ定食!?」
 「“定食”じゃなくて“定職”。私のおまかせで職をお探ししますよ」
 「本当ですか?なら、それで!」



 数分後、「“おまかせ定職”です!」と店主が言いながら、持ってきたのは、一冊のファイル。

 開くとそこには、ある職業名が書かれていた。





 …これが、僕が“定食屋”になった経緯です。
その他
公開:20/08/22 22:13
更新:20/12/22 16:06
記念すべき80作目

すみれ( どこか。 )

書くこと、読むことが大好きな社会人3年生。
青空に浮かぶ白い雲のように、のんびり紡いでいます。
・プチコン「新生活」 優秀賞『また、ふたりで』
・ショートショートコンテスト「節目」 入賞『涯灯』



note https://note.com/sumire_ssg

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