仮病の免許
            0
          
          
             2
          
                                 テレビでは朝のニュース番組が流れているが誰も見ていない。テレビの前にあるダイニングデーブルには制服を着た風馬鈴が座っている。スマホを片手に、気だるそうに食パンを口に運び、ホットミルクで流し込んでいる。
今日も退屈な授業を受け、ハードなクラブ活動が待っていると思うとパンとミルクだけの朝食でもなかなか食べ終わらない。
テレビからあるコーナーが始まる音楽が流れた。鈴はスマホから顔をあげ、テレビを見た。鈴はこのコーナーを見るために、毎朝この時間までに起きている。もしこのコーナーが無かったら、この時間に起きることは出来ていないだろうし、学校にも行けていないように思う。
「最近よくないなぁ、去年は常に上位だったのに」と言いながら、席を立ち、テレビのリモコンの電源ボタンを押そうとした鈴の手が止まった。テレビは次のニュースを伝えていた。
「ついに、本日午前9時から仮病の免許が発行されます。」
    今日も退屈な授業を受け、ハードなクラブ活動が待っていると思うとパンとミルクだけの朝食でもなかなか食べ終わらない。
テレビからあるコーナーが始まる音楽が流れた。鈴はスマホから顔をあげ、テレビを見た。鈴はこのコーナーを見るために、毎朝この時間までに起きている。もしこのコーナーが無かったら、この時間に起きることは出来ていないだろうし、学校にも行けていないように思う。
「最近よくないなぁ、去年は常に上位だったのに」と言いながら、席を立ち、テレビのリモコンの電源ボタンを押そうとした鈴の手が止まった。テレビは次のニュースを伝えていた。
「ついに、本日午前9時から仮病の免許が発行されます。」
        ファンタジー
      
      公開:20/08/22 22:00      
    コメントはありません
ログインするとコメントを投稿できます
                          
伊来幻馬