『真夜中のコンビニ』 来店者
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僕はコンビニ店員だ。長らく務めて様々な客を見てきた。
態度の横柄な客、礼儀正しい客、お金が足りない客、クレームの多い客……。
そんな客達に仕事仲間と立ち向かってきた。
だが最近、変わった客がいた。
決まって真夜中に来るその客は、一匹の猫だった。
最初は自動ドアの前で鎮座しているので放っておいたが、あまりに頻繁に来るのである夜、ドアを開けて招き入れてみた。無論、食品にいたずらをしないように細心の注意は払う。
だがその猫は食品には目もくれず、とことこ進むと店の奥、店員のロッカールームにすべりこんだ。
なんだろうと見ると、その猫はあるロッカーをかりかりと引っ掻いている。 僕は奇妙な気分になった。そのロッカーは、
そこは、半年前に通勤中に事故で亡くなった同僚のロッカーだ。……そうだ、今の時間帯は彼のシフトだった。
僕はその同僚の名を声に出した。
すると猫は、振り向いてニャー、と親しそうに鳴いた。
態度の横柄な客、礼儀正しい客、お金が足りない客、クレームの多い客……。
そんな客達に仕事仲間と立ち向かってきた。
だが最近、変わった客がいた。
決まって真夜中に来るその客は、一匹の猫だった。
最初は自動ドアの前で鎮座しているので放っておいたが、あまりに頻繁に来るのである夜、ドアを開けて招き入れてみた。無論、食品にいたずらをしないように細心の注意は払う。
だがその猫は食品には目もくれず、とことこ進むと店の奥、店員のロッカールームにすべりこんだ。
なんだろうと見ると、その猫はあるロッカーをかりかりと引っ掻いている。 僕は奇妙な気分になった。そのロッカーは、
そこは、半年前に通勤中に事故で亡くなった同僚のロッカーだ。……そうだ、今の時間帯は彼のシフトだった。
僕はその同僚の名を声に出した。
すると猫は、振り向いてニャー、と親しそうに鳴いた。
ホラー
公開:20/08/22 21:48
はじめまして~。
いつだって初心で、挑戦者のこころでぶっ込みたい素人モノ書きです。
沢山の方々に支えられ、刺激を与えられ、触発されて今日ももちょもちょ書いております。
一人だけでは生み出せないモノがある。
まだ見ぬステキな創造へ、ほんの少しずつでも進んでいきたい。
ショートショートというジャンルに触れる切っ掛けをくださった、
月の音色と大原さやかさんを敬愛し感謝しております。
興味をもって読んでくださる全ての方にも、ありがとうございます~^^
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