なつかぜ

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「暑い」
「あなたがビアガーデンって言ったのよ」
目印の帽子を取り苦笑する。
「座ってて。飲み物、何?」
「とりビー!」
あの様子。テーブルにあるものでは足りないな。食料もピックアップ。
「ありがと。平穏な日常に乾杯!」
「乾杯」
グラスの底を合わせる。空になる。
はやっ。おかわりを注いできて聞く。
「で? ホントに何もないの?」
焼きそばを頬張り「離婚した」と笑う。
「驚かない?」
「まあね」
「皆して同じ態度なのはなんで」
グッと呑み干し、私を制して自分で行った。
「やっぱアツアツかキンキンよね」
「お酒?」
ハイボールを持ってたから。
「違うわ、恋。産湯って退屈」
「ぬるま湯でしょ。そんなもんかね」
「そんなもんよ」
元を取るべく呑み専念。
鼻唄の友人に思う。
愚痴二次会 in my house になりそうだ。
ま、いっか。思ったら帽子を飛ばされた。
「生ぬるい風のくせに生意気な!」
公開:20/08/21 00:06

ibara_hime

文章を削る練習をしています。
妄想は得意。感想は苦手。   ・・・・・・です。

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