頂点をかけたレース

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「全種族が参加するレースが見たいのお」
そんな神の気まぐれで、このレースは始まった。
開催時期も競技も気まぐれ。
前回のレースは数千年前。
競技は地球一周走だった。
ランナーは全ての生物から一人、または一匹、あるいは一頭が代表として選ばれる。
勝利した種族は神によって頂点の生物になることができるという特典付きだ。
「2020年に次のレースを開く」
レースの開催を知らされた生物は、皆それぞれの反応をした。
高い身体能力を持つ動物は先祖に感謝した。
その一方で落胆する者もいた。
人間だ。
頂点になってからの数千年間。
人間は驕り、身体能力はすっかり衰えていた。
「では今回の競技を発表する」
いよいよレースが始まる。
神が告げると全生物が息を飲んだ。
「障害物競走じゃ」
会場がざわざわと騒がしくなる。
そんな中、静かに拳を握る種族がいた。
人類の勝機は、まだ絶たれていない。
公開:20/08/20 22:15
更新:20/08/20 22:22
空想競技

田坂惇一

ショートショートに魅入られて自分でも書いてみようと挑戦しています。
悪口でもちょっとした感想でも、コメントいただけると嬉しいです。

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