肩車とパパ
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ショッピングモールを歩いていると、パパに肩車された子どもをよく見かける。
自分にもあったのだろうが、思い出せない。
14才で死に別れた父親とは、船乗りだったこともあり、ろくに一緒に過ごせていない。
また、大層不器用な人だったから、言葉や態度で直接愛情を表現された思い出もほぼ無い。
だが、間違いなく愛されていた。その自信はある。
まあ、だいぶ美化されているところもあるのだろうけれど。
ふと前を見ると、眠たくなったのだろうか、少しぐずっている女の子を、今まさにパパが肩車しようと抱き上げて、
って、え、パパ!ちょっと待って‼
…と止める間もなく、
「ゴンッ!!」
という音が響いた。
少し低い天井から吊り下げられていたフロア案内板に、思い切り頭をぶつけられた女の子は、当たり前だが火がついたように泣き出した。
謝るパパも、そりゃ泣くよと言いたいオバサンも、
ごめんね、笑っちゃうなんて。
自分にもあったのだろうが、思い出せない。
14才で死に別れた父親とは、船乗りだったこともあり、ろくに一緒に過ごせていない。
また、大層不器用な人だったから、言葉や態度で直接愛情を表現された思い出もほぼ無い。
だが、間違いなく愛されていた。その自信はある。
まあ、だいぶ美化されているところもあるのだろうけれど。
ふと前を見ると、眠たくなったのだろうか、少しぐずっている女の子を、今まさにパパが肩車しようと抱き上げて、
って、え、パパ!ちょっと待って‼
…と止める間もなく、
「ゴンッ!!」
という音が響いた。
少し低い天井から吊り下げられていたフロア案内板に、思い切り頭をぶつけられた女の子は、当たり前だが火がついたように泣き出した。
謝るパパも、そりゃ泣くよと言いたいオバサンも、
ごめんね、笑っちゃうなんて。
その他
公開:20/08/19 20:44
物書き初心者です。一つずつ勉強していきます。
しばらくぶりでございました!この頃ずっと余裕が無い日々を送っておりましたが、どうにかこうにか戻って来ました(^_^;)
まだもう少しカメさん歩きになりそうですが、またまた頑張ります!
駄文ですが、どうぞ宜しくお願いします。
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