キャリーケースの中身

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朝、アラームの音と共に起きた私は、隣で静かに眠る彼の髪を少し撫でてみる。
昨日お風呂に入り忘れていたせいで少し臭い

私はベッドから立ち上がり、シャワーと朝食を手早く済ませる。

それから用意していたキャリーバッグの中を再度確認する。

今日から旅行へ行くのだ、予定している飛行機の時間が刻々と近付いている。

さぁ出発だ、という所で忘れ物をしていた事に気付いた。
旅行に欠かせない大事な物だ。私は急いで部屋に戻り、キャリーバッグに詰めようとする。けど、どうにも上手く入らない。

仕方ないので、お気に入りの一つだけ持っていく事にした。残りはベッドに綺麗に並べておく。

時計を見て慌てた私は、車のドアを開け、助手席にキャリーバッグを投げ入れて自分はハンドルを握る。

少し臭う車内、隣で眠る彼の寝顔を見て、私は車のエンジンをかけた。
ホラー
公開:20/08/19 15:56

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