漱石の猫はスーパースター

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『吾輩は猫である』が大ベストセラーになってからというもの、漱石の飼い猫は超人気者になっていた。

毎日取材が殺到し、テレビで猫を見ない日はないほどに。

猫のコメントを引き出したいマスコミは共同で猫の泣き声翻訳機を発明した。

ある美人女子アナとのインタビューではこのように翻訳した。
「なあ姉ちゃん、抱っこしてくれや」

某アパレル起業家とのトークでは
「ねえねえ若い女優と付き合う方法教えてちょ」

これはまずいとなり、下ネタを言わず正論だけを言う翻訳機に改良した。

ところが、
「おい、漱石大先生のおかげでお前ら儲かってるんだからな〜」

すると飼い主の漱石が飛んできて、
「おい猫、マスコミに皮肉言ったら俺の連載先がなくなるだろうが!」

と激怒、漱石家を追い出され野良猫になり、スーパースターの座から転げ落ちてしまった!

正論言ったのにね〜。
その他
公開:20/08/17 21:05
更新:20/08/17 21:07

岡本たかし

歴史ものに特化した小説を書いています。
よろしくお願いします!

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