心躍る○○
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「密室殺人!」
勤め先の”自称探偵”は、「A市で殺人 密室か?」の不確かな一報だけで警察署へ飛んで行った。
が、
「ああ、もう解決したんですわ。犯人は愛人でしてな。お定まりの別れ話のもつれですわ。持っていた合鍵で施錠したそうですが、ま、これはただの習慣でしょうな」
と、ご立派な太鼓腹の警部が笑いながら教えてくれた。
「なぜだ!なぜ現実にはミステリーのような心躍る事件がないのだ!」
一頻り喚いているが、人の不幸を心躍るはないだろう。一発蹴りを入れておいた。
そもそも実際には、しち面倒臭いアリバイやトリックを実行するくらいなら、とっとと逃亡した方がいいに決まってる。考えれば分かるだろうに。
この”一応”上司には常に呆れさせられる。
じゃあなぜここに居るのか。
簡単だ。自分にはここが”心躍る”場所だからだ。
勤め先の”自称探偵”は、「A市で殺人 密室か?」の不確かな一報だけで警察署へ飛んで行った。
が、
「ああ、もう解決したんですわ。犯人は愛人でしてな。お定まりの別れ話のもつれですわ。持っていた合鍵で施錠したそうですが、ま、これはただの習慣でしょうな」
と、ご立派な太鼓腹の警部が笑いながら教えてくれた。
「なぜだ!なぜ現実にはミステリーのような心躍る事件がないのだ!」
一頻り喚いているが、人の不幸を心躍るはないだろう。一発蹴りを入れておいた。
そもそも実際には、しち面倒臭いアリバイやトリックを実行するくらいなら、とっとと逃亡した方がいいに決まってる。考えれば分かるだろうに。
この”一応”上司には常に呆れさせられる。
じゃあなぜここに居るのか。
簡単だ。自分にはここが”心躍る”場所だからだ。
その他
公開:20/08/17 20:53
物書き初心者です。一つずつ勉強していきます。
しばらくぶりでございました!この頃ずっと余裕が無い日々を送っておりましたが、どうにかこうにか戻って来ました(^_^;)
まだもう少しカメさん歩きになりそうですが、またまた頑張ります!
駄文ですが、どうぞ宜しくお願いします。
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