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六本木は相も変わらず道が混んでいた。死神シリーズを書き終えた。空津はほっと胸を撫で下ろすも束の間、本業に勤しみ、その帰り道渋滞に巻き込まれたのだ。明日は出張だというのに想定より仕事が長引いてしまった。もうこんな時間だ。出張で家を開けるので妻とチビは近くの実家に帰っていて家にはいない。疲れて帰宅しても家には誰もいないのだ。車内で渋滞にいらつきながら空津はため息をつく。疲労感で少し目が霞んだ。東京の夜景は綺麗だけど1人で見ているとセンチメンタルになる。ハンドルをきる。
「ただいま」
案の定、返答はない。いつもある"当たり前"がいかに支えだったかを感じる。電気をつける前にスマホが鳴る。
「寂しかった?」
妻が電話口で嬉しそうに聞く。
「…別に。」
通話をスピーカーに変え、部屋の明かりをつけた。
「ただいま」
案の定、返答はない。いつもある"当たり前"がいかに支えだったかを感じる。電気をつける前にスマホが鳴る。
「寂しかった?」
妻が電話口で嬉しそうに聞く。
「…別に。」
通話をスピーカーに変え、部屋の明かりをつけた。
その他
公開:20/08/16 23:35
更新:20/08/17 00:48
更新:20/08/17 00:48
なんか恥ずかしいこと
書いてしまった気がする
空津 歩です。
ずいぶんお留守にしてました。
ひさびさに描いていきたいです!
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