午後五時十二分
3
2
「知ってる?図書館の噂」
「未来を知れるって言うやつか?」
どこかで誰かが噂していた。この図書館には未来を知ることができる本があると。
「探してみない?」
「明日テストなんだけど。勉強しようぜ」
「だからこそだろ!」
「...五分だけだからな」
ダメ元で始めた捜索だったが、驚くほどすんなり見つかった。表紙に大きく「未来」とだけ書かれた黒い本。
「...まさかこれじゃないよな?」
「読めばわかるだろ」
いくら何でも信じてはいないが折角なので開いて中身を確認してみる。しかし、どこを見ても真っ白いページだけだった。
「生徒の悪戯みたいだな」
「はぁ〜、期待して損した」
本を元の場所に戻そうとした時、ふともう一度だけ確認したくなり最初のページを開くと、先ほどは気がつかなかった一文を見つけた。
午後五時十二分、大地震発生。
直後、午後五時を知らせるサイレンが町中に響いた。
「未来を知れるって言うやつか?」
どこかで誰かが噂していた。この図書館には未来を知ることができる本があると。
「探してみない?」
「明日テストなんだけど。勉強しようぜ」
「だからこそだろ!」
「...五分だけだからな」
ダメ元で始めた捜索だったが、驚くほどすんなり見つかった。表紙に大きく「未来」とだけ書かれた黒い本。
「...まさかこれじゃないよな?」
「読めばわかるだろ」
いくら何でも信じてはいないが折角なので開いて中身を確認してみる。しかし、どこを見ても真っ白いページだけだった。
「生徒の悪戯みたいだな」
「はぁ〜、期待して損した」
本を元の場所に戻そうとした時、ふともう一度だけ確認したくなり最初のページを開くと、先ほどは気がつかなかった一文を見つけた。
午後五時十二分、大地震発生。
直後、午後五時を知らせるサイレンが町中に響いた。
ホラー
公開:20/08/18 02:35
小説について色々調べてたらこのサイトにたどり着き、面白そうだったので始めました。ジャンルは色々試してみたいと思います。小説家になろうの方でも投稿しているので興味があったら覗いてみてください。どうぞよろしくお願いします。
ログインするとコメントを投稿できます