涙々暴々

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目のまえにいる巨大な女が俺の体の倍もある剣を俺に向かって振り落とし、そして体の一部を切り裂いた!
「ぐわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
くそ、もう少ししたら俺は調理され、この女のえさになるのだろう。
それなら寿命を少しでも伸ばす!
「涙々暴々!」
途端にその女は剣を止め、目頭を指で押さえた。
なぜなら、涙々暴々とは、相手に涙を無理やり出させる技だからだ。
だが、所詮ただの時間稼ぎ。
どの道俺は食われる運命なのだ。

一方その巨大な女剣士。
「タマネギを切るたび涙が出るのはなぜだろうねぇ、ま、いいや。」
トントントントン ジュージュー
その他
公開:20/08/16 21:26

KEITA

小学5年生です。
最後の一文を読むまで結末が分からないショートショートを描きたいです。

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