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そういえば子どもの頃、大好きだったおばあちゃんがぼくに不思議なフォークをくれた。
それはスイートフォークといって、刺したモノをなんでも甘くしてしまったんだ。
なんでも甘くするのさ。ほんとうさ。
たとえば、道端に生えた草だって、刺したら甘いお菓子になって小腹を満たしてくれたし、あんなに苦いピーマンもあのフォークがあればへっちゃらだった。
そしてあるとき、考えたんだ。
もし、このフォークをヒトに使ってみたらどうなるのかなって。
早速、お昼寝しているパパの足の裏にフォークを押し当てた。
しばらくすると、パパは気持ちよさそうに目を覚まし、夢の中の出来事をぼくに話し始めたんだ。
どうやら、夢にパパの初恋の女の子が出てきたらしい。
パパは嬉しそうに、甘酸っぱい初恋の話をし続けた。
なんだか胸がぞわぞわして、ぼくは思わず耳を塞いだ。
その日から、あのフォークを持って遊ぶことはなくなっちゃった。
それはスイートフォークといって、刺したモノをなんでも甘くしてしまったんだ。
なんでも甘くするのさ。ほんとうさ。
たとえば、道端に生えた草だって、刺したら甘いお菓子になって小腹を満たしてくれたし、あんなに苦いピーマンもあのフォークがあればへっちゃらだった。
そしてあるとき、考えたんだ。
もし、このフォークをヒトに使ってみたらどうなるのかなって。
早速、お昼寝しているパパの足の裏にフォークを押し当てた。
しばらくすると、パパは気持ちよさそうに目を覚まし、夢の中の出来事をぼくに話し始めたんだ。
どうやら、夢にパパの初恋の女の子が出てきたらしい。
パパは嬉しそうに、甘酸っぱい初恋の話をし続けた。
なんだか胸がぞわぞわして、ぼくは思わず耳を塞いだ。
その日から、あのフォークを持って遊ぶことはなくなっちゃった。
ファンタジー
公開:20/08/16 18:03
更新:20/08/16 18:10
更新:20/08/16 18:10
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