スイートフォーク

16
11

そういえば子どもの頃、大好きだったおばあちゃんがぼくに不思議なフォークをくれた。
それはスイートフォークといって、刺したモノをなんでも甘くしてしまったんだ。
なんでも甘くするのさ。ほんとうさ。
たとえば、道端に生えた草だって、刺したら甘いお菓子になって小腹を満たしてくれたし、あんなに苦いピーマンもあのフォークがあればへっちゃらだった。

そしてあるとき、考えたんだ。
もし、このフォークをヒトに使ってみたらどうなるのかなって。
早速、お昼寝しているパパの足の裏にフォークを押し当てた。
しばらくすると、パパは気持ちよさそうに目を覚まし、夢の中の出来事をぼくに話し始めたんだ。
どうやら、夢にパパの初恋の女の子が出てきたらしい。
パパは嬉しそうに、甘酸っぱい初恋の話をし続けた。
なんだか胸がぞわぞわして、ぼくは思わず耳を塞いだ。

その日から、あのフォークを持って遊ぶことはなくなっちゃった。
ファンタジー
公開:20/08/16 18:03
更新:20/08/16 18:10

日常のソクラテス( 神奈川 )

19歳男子大学生です。
ショートショートの自由でちょっぴり不思議な世界観に惹かれ、自分も書いてみたいと思うようになりました!
主に恋愛、青春、ファンタジー、日常系を中心に書いています。
まだまだ勉強中です!ぜひコメントいただけたら嬉しいです!
空想競技コンテスト銅メダル『ピンポンダッシュ選手権』
空想競技コンテスト入賞  『ダメ人間コンテスト』
ツイッターはこちら↓
https://twitter.com/socratesla55

最近は少し長めのお話を書いているので更新少なめです^^

コメント投稿フォーム

違反報告連絡フォーム


お名前

違反の内容