ナポリタンを食うナポレオン

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ナポレオンは世界征服が夢だ。
世界の全てを我がものにしたい彼は、
あらゆる食べ物に「ナポリタン」とつけることにした。

ナポリタンピラフ、ナポリタンステーキ、ナポリタンうどん、ナポリタン寿司…

ところが彼は食事をするとき「ナポリタンを持ってこい」としか言わない。
ナポレオンにとっては、あらゆる料理がナポリタンなのだから。

なのでシェフたちは、どんなメニューを作ればいいか迷いに迷う。

怒られなくていいように一つの皿に肉、野菜、魚すべてを詰め込むことにした。
でも毎日同じ食材だと飽きられるので、いつも違う食材で料理する。

するとナポレオンが、
「私が食べるこの料理を世界の標準食にするぞ」

さあ大変。これだと一気に食糧難になる!

シェフたちは肉、魚、野菜を一品ずつ盛り付けてボリュームあるようにスパゲティをぐるぐる巻きにしてごまかした。

今に繋がるナポリタンを発明したとさ。
青春
公開:20/08/14 11:56
更新:20/08/14 11:58

岡本たかし

歴史ものに特化した小説を書いています。
よろしくお願いします!

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