官僚の夜更け
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日本の経済を立て直したい。その想いを胸に俺は東大を卒業し、2019年内閣府の官僚になった。新人の激務は想像以上で帰宅できるのは週に3日ほどだ。そんな多忙な中でも、将来に向けて職場内のコネクション作りは欠かせない。俺は短いランチの間に、令和時代の国家戦略についてどんなことを考えているのか、歳の一番近い先輩に尋ねてみた。
「令和になったというが、日本の人口比を見ろ。国民の4人に3人は今も昭和生まれだ。つまり、日本の精神面は今も昭和が主流だ。俺達平成生まれの時代なんてまだ始まってすらいない」
先輩の重い視線に俺は狼狽えた。ちなみにインドの平均年齢は現在25歳である。それに比べて日本の夜明けは完全に出遅れていると言えるだろう。一刻も早くこの夜を抜け出さなければ、日本の国家再生は間に合わない。胸に危機感ばかりが募る。鋼の意志で下克上を成し遂げなければ——。
俺は重い視線で先輩を見つめ返した。
「令和になったというが、日本の人口比を見ろ。国民の4人に3人は今も昭和生まれだ。つまり、日本の精神面は今も昭和が主流だ。俺達平成生まれの時代なんてまだ始まってすらいない」
先輩の重い視線に俺は狼狽えた。ちなみにインドの平均年齢は現在25歳である。それに比べて日本の夜明けは完全に出遅れていると言えるだろう。一刻も早くこの夜を抜け出さなければ、日本の国家再生は間に合わない。胸に危機感ばかりが募る。鋼の意志で下克上を成し遂げなければ——。
俺は重い視線で先輩を見つめ返した。
青春
公開:20/08/09 14:19
最近は小説以外にもお絵描きやゲームシナリオの執筆など創作の幅を広げており、相対的にSS投稿が遅くなっております。…スミマセン。
あれやこれやとやりたいことが多すぎて大変です…。
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