カメハメハ・アイランド

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わしのひい爺さんがまだ生きておった頃の話じゃ。
そこは、年がら年中お日様の照っとる南の島で、名をカメハメハと言うとったそうな。

島の者は魚にアワビ、海の幸やフルーツに囲まれて、それはもう年がら年中踊れや歌えのお祭り騒ぎじゃった。

いつものように祭りで素敵な娘に見惚れた男がこう告げた。

「君に惚れた!崖の上の蜂蜜をプレゼント出来たら、俺と付き合ってくれ!」
それから艱難辛苦を乗り越え、何とか蜂の巣を手に男が帰ってきた。
そして、娘は言った。
「ありがとう!あなたの気持ち嬉しいわ!
でもアタシ面食いなの」
そう告げると娘はタンコブだらけの男を離れ、イケメンじゃった弟と添い遂げたのじゃ。
それが、若い頃のひい爺さんとひい婆さんになるとはの…ホッホッホ!

他国からの侵略により、まほろばの島は植民地化されてしもうた。
今じゃ、島民達もスーツにネクタイを締めて時間に追われる生活をしとるそうな。
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公開:20/08/07 21:28
更新:21/02/27 22:13

水鏡かけら( 日本 )

執筆のリハビリがてらに、書いております。
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