夏野菜の扉
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お師匠様から食料を倉庫に運び、家を掃除するよう言い渡された私はげんなりしていた。
折角、魔法使いの弟子となったというのに毎日雑用ばかりで嫌になってくる。
だから私はズルをする事にした。こっそり覚えておいた魔法を食料と掃除道具にかける。
「さあ!食料よ!倉庫に入るんだ!掃除道具達!家を綺麗にするんだ!」
指揮者のように杖を振るう。
すると食料と掃除道具達はまるで生き物のように動き出した。
掃除道具が倉庫へと帰っていく。
食料が文字通り身を削りながら部屋を掃除していく。
べちゃりべちゃりとトマトが床で潰れては、胡瓜や茄子がそれを広げていく。
魔法の失敗を私は見つめる事しか出来なかった。
「えらく騒がしいがどうした?」
最悪のタイミングでお師匠様が帰ってきた。
「ふむ…おぬしには少々罰が必要のようだ」
お師匠様は私に魔法をかけると「暫くそこで反省しておれ」と言い、南瓜の中へと放り込んだ。
折角、魔法使いの弟子となったというのに毎日雑用ばかりで嫌になってくる。
だから私はズルをする事にした。こっそり覚えておいた魔法を食料と掃除道具にかける。
「さあ!食料よ!倉庫に入るんだ!掃除道具達!家を綺麗にするんだ!」
指揮者のように杖を振るう。
すると食料と掃除道具達はまるで生き物のように動き出した。
掃除道具が倉庫へと帰っていく。
食料が文字通り身を削りながら部屋を掃除していく。
べちゃりべちゃりとトマトが床で潰れては、胡瓜や茄子がそれを広げていく。
魔法の失敗を私は見つめる事しか出来なかった。
「えらく騒がしいがどうした?」
最悪のタイミングでお師匠様が帰ってきた。
「ふむ…おぬしには少々罰が必要のようだ」
お師匠様は私に魔法をかけると「暫くそこで反省しておれ」と言い、南瓜の中へと放り込んだ。
ファンタジー
公開:20/08/08 18:34
続かない
元・パンスト和尚。2019年7月9日。試しに名前変更。
元・魔法動物フィジカルパンダ。2020年3月21日。話の流れで名前変更。
元・どんぐり三等兵。2021年2月22日。猫の日にちなんで名前変更。
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