すぐそばに

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携帯電話を握りしめてようこの元へ急いだ。
メールでデートに遅れる事を連絡したが、ようこから返信がない。これはメールを読んでいないのか、もしくは読んだけど怒って無視しているのか分からない。
ようこは些細な事で腹を立ててそれはながーくあつーく続く。汗が身体中から出てくる。
これから1日地獄の日を過ごすのであればこのまま逃げようかとも考えたが、携帯電話に着信がありようこからの電話であった。
「ごめん。仕事が入ってデート行けなくなった。」
僕はほっとして大丈夫またと返事して電話を切った。
僕のやきもきした時間はなんだったのか。
となりにいた男が僕につぶやいた。
「大丈夫。もうすぐ緑のやつがあなたに既読をつけるから。」
それからそう時間が立たないうちに、僕は男の言葉を理解することになった。
その他
公開:20/08/08 14:11

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