信号無視

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まただ…また、赤信号を無視された。
信号である私がいくら注意喚起の為、赤信号を出しても殆どの人がそれを聞きやしない。
「車なんて来てないから大丈夫だろう」「まだ大丈夫だ」「俺は問題ない」
聞こえてくるのはそんな声ばかりだ。これでは私がいる意味がない。
必要ないのなら、こんな仕事辞めてしまおう。
私は信号としての職務を放棄し、電気を止めた。

…衝突音が聞こえた。ああ、ついに事故ったか。
でもそれは自業自得だ。君はいつだってスリルを求めた。私の出す、危険信号を無視して危険行為を行い続けた。
その危険行為に慣れ、脳も私に『もう危険を知らせる為の電気信号を出す必要はない』と命令を下した。
私は職務を放棄した信号機。建っている場所は貴方の脳内である。
SF
公開:20/08/05 19:17

幸運な野良猫

元・パンスト和尚。2019年7月9日。試しに名前変更。
元・魔法動物フィジカルパンダ。2020年3月21日。話の流れで名前変更。
元・どんぐり三等兵。2021年2月22日。猫の日にちなんで名前変更。

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