病気を患ったことを機に心と身体の関係に興味を持ち始めた

そんなことを望むなんて、君はどうしてしまったんだ？
叶いっこないことなのに。
そんなことを望む君を僕は、“もはや何も望んでいないからなんだ”と思った。
だってそうだよ。
望んだことを君は、叶えようとしないんだから。
ただ同じように毎日を過ごしているだけなんだから。
そんな君を僕は、笑わせたいと思うようになった。
でも上手くいかない。
毎日、毎日、僕は君を想っている。
でも上手くいかない。
毎日、毎日、君はこんな僕をどう思ってるんだろう？
もう呆れてくれていい。
僕は君に会いに行くのをやめた。
君に会ってしまいそうな時間も避けた。
僕が望むことははっきりと分かっているのに、それができなかった。
それに向かって何とかしようとしていたのに、それができなかった。
でも、
「はぁはぁ」
息を切らして、君が僕の目の前に現れた。
その時、叶ってた。
たぶん君のも、と思えた。
本当にそうか分からないけど。