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ごろり
俺の右腕が床に転がる。
「うがゃあぁーっ!」
激痛が襲うが椅子に縛られ身動ぎ出来ない。
大振りなマチェットを持った男が俺の腕を取り上げ、
「前から欲しかったんだ、あなたの手」
嬉しそうに舌なめずりする。
「僕は小説家志望なのにいくら書いても全くダメだった。だからそうするのさ」
俺は確かにヒット作もあるそこそこの小説家ではある。
「あなたの大ファンだから」
「俺の腕をどうする気だ?」
「喰う!」
足が速くなりたければ脚を、目が良くなりたければ眼を、それぞれのオーソリティーの部位を食べると能力が上がるとか言う。
「ああ、どんな味だろう」
俺は馬鹿馬鹿しくなって嗤った。
「小説は腕で書くんじゃ無い。アタマ、アタマだ!」
男は振り返りマチェットを水平に振り抜いた。
あれれ?
「だよねー。醤油が合うかな」
男は大きなスプーンを取り出して言った。
ぷるん
俺の右腕が床に転がる。
「うがゃあぁーっ!」
激痛が襲うが椅子に縛られ身動ぎ出来ない。
大振りなマチェットを持った男が俺の腕を取り上げ、
「前から欲しかったんだ、あなたの手」
嬉しそうに舌なめずりする。
「僕は小説家志望なのにいくら書いても全くダメだった。だからそうするのさ」
俺は確かにヒット作もあるそこそこの小説家ではある。
「あなたの大ファンだから」
「俺の腕をどうする気だ?」
「喰う!」
足が速くなりたければ脚を、目が良くなりたければ眼を、それぞれのオーソリティーの部位を食べると能力が上がるとか言う。
「ああ、どんな味だろう」
俺は馬鹿馬鹿しくなって嗤った。
「小説は腕で書くんじゃ無い。アタマ、アタマだ!」
男は振り返りマチェットを水平に振り抜いた。
あれれ?
「だよねー。醤油が合うかな」
男は大きなスプーンを取り出して言った。
ぷるん
ホラー
公開:20/08/04 20:51
楽しみながらたまにのんびりと書いていきたいと思っています。(創作グループstudioEG所属の小間使いです。)
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