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アフリカに出現した人類は長い年月をかけて進化を遂げ、世界中に広がった。その過程では道具や火を使うことを覚え、皆で協力して暮らす小さな集団は、文明の種となった。各地の文明は間もなく世界中を覆い、焚き火はLED照明へ、寝床の洞窟は高層マンションへ、石の矢は戦闘機へと変わった。絶頂を迎えた人類の世界は、しかし、ある日突然最期を迎えた。度重なるすれ違いの中で力の均衡が崩れ、飛び交ったミサイルが地上を焼き尽くし、文明は全く瓦解したのだった。
その日、とある惑星の広場には群集が詰めかけていた。
「皆様お待ちかね、世紀の一大コンテストの結果が先程出ました。銀河中の惑星に放った様々な種族のうち、どれが最も早く文明の創出から終焉までの歴史をたどるか…。いち早くゴールに辿り着いたのは、太陽系の地球に送った、人間とのことです!さあ、人間にベットされた方には払い戻しがございます。はいはい、そこ押さないで…」
その日、とある惑星の広場には群集が詰めかけていた。
「皆様お待ちかね、世紀の一大コンテストの結果が先程出ました。銀河中の惑星に放った様々な種族のうち、どれが最も早く文明の創出から終焉までの歴史をたどるか…。いち早くゴールに辿り着いたのは、太陽系の地球に送った、人間とのことです!さあ、人間にベットされた方には払い戻しがございます。はいはい、そこ押さないで…」
SF
公開:20/08/03 20:09
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