TEL本カードと伝話ボックス

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私、恥ずかしながら本は好きなのですが本を読むのが苦手でして幼い頃は親や教師によく怒られていました。
そんな時出会ったのがあの伝話ボックスです。
忘れ去られたかのようにポツンと佇む箱の中、私は身を滑り込ませました。そこでこの、TEL本カードを拾ったのです。
かける相手もいなかった私はカードを入れ、手に持っていた本のISBNコードを打ち込みました。
すると受話器から本の内容が語られてきたのです。私は声に耳を傾けました。
思う事があればメモを取り、それを感想文として提出すると親も教師も喜んでくれました。
私、本を読むのは苦手ですが、人の話を聞くのは得意なんです。
だから貴方の愚痴を聞くのも苦痛ではありません。
…願わくば、道半ばの貴方の物語に早くハッピーエンドが訪れる事を願っております。

最後の客を送り出し、BARを閉める。
誰もいなくなった店内で私は受話器を耳に当て、今日も伝話に夢中である。
公開:20/08/01 19:00

どんぐり三等兵

元・パンスト和尚。2019年7月9日。試しに名前変更。
元・魔法動物フィジカルパンダ。2020年3月21日。話の流れで名前変更。

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