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『Say the空論!』
机上で匙を投げたスローガン。二枚舌がはためき、三段論法がきらめき、四面楚歌のヘイトスピーチにブーイングが吹き荒れる。今年も世界一空々しい競技会、『空論協議』が幕を開けた。
告解疑似堂にリモート出場の、偽員に弁証屋、錯士、妄想家やフィクショニスト。空論力には仮定評のある面々が、見栄と体面と自己顕示欲を懸け、マイクパフォーマンスで重箱の隅をつつき合う。無観客夢審判なポーズの採点である。
繰り返す擦り付けの泥仕合。空転が加速し、軋轢と摩擦が転嫁量を高め、『せい』伝気ボルテージは天井知らず。左右にし続けた言が幻と化し、正負とセーフの境で論は宙に浮いていく。
疑似堂ごと飛躍した話半分の『侖』が、真っ赤な嘘で塗り固めた言語野を突き抜け、架空の矛盾力空間を漂流する頃、要約『Say Huzakero!』のコピーが、空前舌後の閉会の字を躍るのだ。
という青写真を描いている。
机上で匙を投げたスローガン。二枚舌がはためき、三段論法がきらめき、四面楚歌のヘイトスピーチにブーイングが吹き荒れる。今年も世界一空々しい競技会、『空論協議』が幕を開けた。
告解疑似堂にリモート出場の、偽員に弁証屋、錯士、妄想家やフィクショニスト。空論力には仮定評のある面々が、見栄と体面と自己顕示欲を懸け、マイクパフォーマンスで重箱の隅をつつき合う。無観客夢審判なポーズの採点である。
繰り返す擦り付けの泥仕合。空転が加速し、軋轢と摩擦が転嫁量を高め、『せい』伝気ボルテージは天井知らず。左右にし続けた言が幻と化し、正負とセーフの境で論は宙に浮いていく。
疑似堂ごと飛躍した話半分の『侖』が、真っ赤な嘘で塗り固めた言語野を突き抜け、架空の矛盾力空間を漂流する頃、要約『Say Huzakero!』のコピーが、空前舌後の閉会の字を躍るのだ。
という青写真を描いている。
ファンタジー
公開:20/08/01 13:19
空想競技2020
誤訳的クーロン力(静電気力)
創樹(もとき)と申します。
葬祭系の生花事業部に勤務の傍ら、物書きもどきをしております。
小石 創樹(こいわ もとき)名にて、AmazonでKindle書籍を出版中。ご興味をお持ちの方、よろしければ覗いてやって下さい。
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ベリーショートショートマガジン『ベリショーズ』
Light・Vol.6~Vol.13執筆&編集
他、note/monogatary/小説家になろう など投稿サイトに出没。
【直近の受賞歴】
第一回小鳥書房文学賞入賞 2022年6月作品集出版
愛媛新聞超ショートショートコンテスト2022 特別賞
第二回ひなた短編文学賞 双葉町長賞
いつも本当にありがとうございます!
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