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次の仕事先が地元と分かり、一人暮らしの母への土産を持ち、久しぶりに実家に寄る事にした。
近くに駐車場は無いはずだが、電話で母から屋内駐車場がある事を知らされた。
あの狭い旧家にどうやって造ったのかと思ったが…。
「もう帰るのかい。じゃあこれ、武と愛さんへの土産」
「このハンカチの綿糸って元は…」
「家の庭の綿花だよ」
「やっぱまだやってたんだね。良かった…じゃ俺からも…これ新しいの」
「あんた…前にも送ってくれたじゃない」
「そうだっけ…?」
「あんまり帰らないから忘れるんだよ。お盆だってずっと…」
「ごめん…これからは帰るようにする…家族連れて次からも電車で。てか、駐車場ないね」
「あんた…やっぱり、前のその前にも送ってくれたの忘れてるね。来な」
母に案内されたのは、昔の自分の子供部屋の前。障子が開き目に入った二台に見覚えはあった。
「なるほど、この部屋は糸“車”の駐車場なんだね」
近くに駐車場は無いはずだが、電話で母から屋内駐車場がある事を知らされた。
あの狭い旧家にどうやって造ったのかと思ったが…。
「もう帰るのかい。じゃあこれ、武と愛さんへの土産」
「このハンカチの綿糸って元は…」
「家の庭の綿花だよ」
「やっぱまだやってたんだね。良かった…じゃ俺からも…これ新しいの」
「あんた…前にも送ってくれたじゃない」
「そうだっけ…?」
「あんまり帰らないから忘れるんだよ。お盆だってずっと…」
「ごめん…これからは帰るようにする…家族連れて次からも電車で。てか、駐車場ないね」
「あんた…やっぱり、前のその前にも送ってくれたの忘れてるね。来な」
母に案内されたのは、昔の自分の子供部屋の前。障子が開き目に入った二台に見覚えはあった。
「なるほど、この部屋は糸“車”の駐車場なんだね」
その他
公開:20/07/31 13:56
更新:20/07/31 15:30
更新:20/07/31 15:30
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