だくだく
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究極の競技といえば、なんといっても「エクストリーム決闘」である(異論は認めない)。文字通りおのれの命をかけた戦い。洋の東西を問わず、自分にとって大切なものや自身のプライドを賭けて命のやり取りをする行為。
しかし、今回の御前試合に立った二人は、そんな真剣なことはまるで考えていない。嫌々ながらやらざるを得ない状況に追い込まれていたのだ。
きっかけは些細な口喧嘩であった。ショートケーキのいちごは先に食べるか最後に食べるかという実にくだらないこと。誰もがそんなことはどうでもいいと思っているが、それを耳にした殿様が白黒をつけよと言い出したので話がややこしくなってしまったのだ。
嫌々ながら真剣を手にした二人はお互いににらみ合うとその場で白刃を振った。
「ていっ! 大きく袈裟がけにしたつもり」
「うおっ! 右肩から血がだくだくと出たつもり」
はてさて、いちごの順番やいかに?
しかし、今回の御前試合に立った二人は、そんな真剣なことはまるで考えていない。嫌々ながらやらざるを得ない状況に追い込まれていたのだ。
きっかけは些細な口喧嘩であった。ショートケーキのいちごは先に食べるか最後に食べるかという実にくだらないこと。誰もがそんなことはどうでもいいと思っているが、それを耳にした殿様が白黒をつけよと言い出したので話がややこしくなってしまったのだ。
嫌々ながら真剣を手にした二人はお互いににらみ合うとその場で白刃を振った。
「ていっ! 大きく袈裟がけにしたつもり」
「うおっ! 右肩から血がだくだくと出たつもり」
はてさて、いちごの順番やいかに?
その他
公開:20/07/31 16:37
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空想競技
落語の「だくだく」
武蔵の国の辺境に棲息する“ひとでなし”のオオカミです。
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