賞金制食い逃げチャレンジ
2
4
食い逃げの常習犯の男は、昼飯時になり、どこか食い逃げができそうな店がないか物色していた。
すると、奇妙な看板が目に入った。
「食い逃げに成功したら賞金3万円!」
俺に対する挑戦状か? などと思いながら辺りを見回す。いたって普通の定食屋のようだ。
中に入ってみたが、食券制ではなく、普通に注文するタイプだ。店員は中に2人。容易に食い逃げができそうだ。
最新の警備装置のようなものもない。男はとりあえず焼肉定食を頼んでみた。1人は厨房へ向かい、もう1人は客の会計をしている。
出てきた焼肉定食をある程度食べた男は、タイミングを見計らって自然と店から出た。走って逃げたが、誰も追いかけてくる様子はない。食い逃げ成功だ。
しかし、男は途中でふと思い出した。
「あっ、賞金を貰ってない!」
急いで引き返すと、店主が待ち構えていた。
「お待ちしておりました。焼肉定食、1000円です」
すると、奇妙な看板が目に入った。
「食い逃げに成功したら賞金3万円!」
俺に対する挑戦状か? などと思いながら辺りを見回す。いたって普通の定食屋のようだ。
中に入ってみたが、食券制ではなく、普通に注文するタイプだ。店員は中に2人。容易に食い逃げができそうだ。
最新の警備装置のようなものもない。男はとりあえず焼肉定食を頼んでみた。1人は厨房へ向かい、もう1人は客の会計をしている。
出てきた焼肉定食をある程度食べた男は、タイミングを見計らって自然と店から出た。走って逃げたが、誰も追いかけてくる様子はない。食い逃げ成功だ。
しかし、男は途中でふと思い出した。
「あっ、賞金を貰ってない!」
急いで引き返すと、店主が待ち構えていた。
「お待ちしておりました。焼肉定食、1000円です」
その他
公開:20/07/28 00:26
短編掌編をよく書いています。
時々何かに入賞したりします(2回)。
わけのわからない世界観を生み出したいです。
ログインするとコメントを投稿できます