激熱じじい

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僕の爺ちゃんは、
交差点での子供たちの通学見守り旗当番から、
神社や公園の草刈りボランティア
夏休みのラジオ体操団長まで、元気にこなして
地元の子供たちから「激熱じじい」のニックネームで呼ばれ
本人もその名前を気にいっているみたいだ。

僕はよちよち歩けるようになると、爺ちゃんの自転車の後ろに乗せられて、
各種当番からラジオ体操まで連れていかれたが
高学年ともなると「めんどくさく、恥ずかしく」なって爺ちゃんと出かけるのが嫌になった。

大学は地元ではなかったので爺ちゃんに会うのはとうとう一年に2回だけになった。
最近なんだか会うたびに爺ちゃんが小さくなったような気がする。

今年の夏休み、爺ちゃんはとうとう自分で自転車をこげなくなった。僕は朝、
自転車の後ろに爺ちゃんを乗せて公園のラジオ体操まで連れて行った。

「ゲキアツ、おはよう!」今朝も何人もの小学生があいさつにやってきた。
その他
公開:20/07/26 14:47
更新:20/07/26 15:03
スクー 二人乗りラジオ体操

よしだきょうこ( スクー  )

スクーの授業で ショートショートを作る楽しさを知りました。
読書感想文以来文章を書く事がなかったため、難しい決まり事などは分かりませんが
どうぞ温かい目で見守ってください。

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