資源ゴミクライミング

32
10

「国民が一丸となって海、山、川等から集めてきたゴミがこうして生まれ変わりました」
司会が感極まった声で、手を上げた。それを合図にオーケストラの演奏が始まり、シートが取り払われ巨大な壁が沢山のライトに照らされた。拍手と歓喜の声が競技場に響き渡る。
「モニターをご覧下さい」
アスリート達自らが漂流物のガラス瓶やシーグラス、流木などを加工してクライミングの壁に埋め込んでいく様子に国民は拍手を惜しまなかった。皆、泥まみれだったが、そこに国境は無く参加者は笑顔に溢れていた。
「それでは、クライミングスクールの皆さんによるデモンストレーションです」
小学生から高校生の子供達が壁に向かって行進していく。皆、頬が赤く蒸気していて可愛らしい。小学生の男の子が、少し緊張した様子で最初のビール瓶に手をかけた。
「これ、僕が最初に拾ったゴミなんだ」
嬉しそうに言うと、ゆっくりだが確実に登っていく。
その他
公開:20/07/25 22:07
更新:20/07/25 23:06
空想競技

射谷 友里

射谷 友里(いてや ゆり)と申します
十年以上前に趣味で文章を書いていましたが、また書きたくなって少しずつ短編などを書いています。感想頂けると嬉しいです。宜しくお願いします。

無謀にもまた懲りずに連載を初めてしまいました
ホラーです
夜の水ー事件編
夜の水ー捜査編1/3
夜の水ー捜査編2/3
夜の水ー捜査編3/3
夜の水ーミカの回想
夜の水ー逃走
夜の水ー紅い瞳の少女(最終回)

宜しくお願い致します



 

コメント投稿フォーム

違反報告連絡フォーム


お名前

違反の内容