believe in future

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高3の娘は吹奏楽部員。
毎年5月に市の文化会館のホールを借り、演奏会を行う。
だが今年はコロナ禍で叶わず、本日、代替の演奏会が校内の講堂で行われた。
ずっと一生懸命に取り組んでいた娘。部長になり、より一層がんばっていた。それを知るから今年の演奏会には複雑な気持ちだ。
演奏会が始まり、部員は生き生きと演奏し、観衆は笑顔満点!
そしてあっという間に最後の曲。
演奏前、部長の娘は挨拶を始めた。
「本日はお越し頂き、ありがとうございます」
観衆から大きな拍手を受けた娘。一気に涙が溢れた。
「……(涙)」
涙で言葉が出なくなった娘に思わず、
「がんばれー!」
と、私は大きな声を出してしまったが、観衆も「がんばれー!」と続いてくれた。
最後の曲。
終わる寂しさや現実の厳しさより、未来への希望が奏でられた。



私は娘と同じ楽器を衝動買いして帰った。
妻には怒られたが、娘と家庭内で吹奏楽部を始めた。
その他
公開:20/07/26 21:10

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