タイムダイバー：明日のない今日（３）協力

「誘導は難しくない。探索は難問だな」と俺は言った。
問題は作業が時空チューブの外側、つまり外部次元での作業になることだ。５次元空間に出て行うのだ。
日米英のタイムシップは優秀だが経験値がものを言う。

「アマテラスは兵器を除けば、時間軍の最新鋭機より優秀だと聞いている。できるだろう」と局長は言った。
「できるよ。深過去ダイビング世界記録保持者の名誉にかけてな」

時間省は最新鋭のタイマーを６台与えてくれた。正規と補助とバックアップ各２台だ。
タイマーは時間機と訳され、時間に関するあらゆる探査を行う装置だ。量子コンピュータが搭載されており、ハイパーＡＩ仕様だ。

すぐに、アマテラスのスタッフ全員を集めてブリーフィングが行われた。場所は時間局の会議室、講師は自衛軍時間自衛隊のリーダーと時間局の技術陣だ。米軍、英軍からもオブザーバーでリーダークラスが来ている。作戦は３か国で立案済みなのだ。