なれそめ
22
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そのときパパは、拾った財布を持ってその女性を追いかけたんだ。
「お財布、落としましたよ」
長い黒髪をなびかせて振り返ったその女性は、美しかった。
「いきなり私に声を掛けてくるなんて、さては暴漢魔ね!」
ところが彼女はいきなり私に殴り掛かってきたんだ。
見たところ、無天神影流の古武術だった。
パパは瞬時に体をねじってかわした。
「なかなかやるわね!」
「君の落とした財布だ。受け取って欲しい」
彼女はその財布をはたき落とした。
「お金なんて要らない!私が欲しいのは真実の愛だけよ!」
なんて情熱的な瞳!
「ならば俺の愛を受け取るがいい!」
「こい!」
「覇王炎山流奥義!鳳凰円舞(プロミネンス・オブ・サン)!」
パパも血が滾ってしまってね。つい本気を出してしまったのさ。
「ぐほぁ!」
打ち上げられて、空から落下してくる彼女を抱きとめた。
「大丈夫かい!?」
こうしてパパとママは出会ったんだよ。
「お財布、落としましたよ」
長い黒髪をなびかせて振り返ったその女性は、美しかった。
「いきなり私に声を掛けてくるなんて、さては暴漢魔ね!」
ところが彼女はいきなり私に殴り掛かってきたんだ。
見たところ、無天神影流の古武術だった。
パパは瞬時に体をねじってかわした。
「なかなかやるわね!」
「君の落とした財布だ。受け取って欲しい」
彼女はその財布をはたき落とした。
「お金なんて要らない!私が欲しいのは真実の愛だけよ!」
なんて情熱的な瞳!
「ならば俺の愛を受け取るがいい!」
「こい!」
「覇王炎山流奥義!鳳凰円舞(プロミネンス・オブ・サン)!」
パパも血が滾ってしまってね。つい本気を出してしまったのさ。
「ぐほぁ!」
打ち上げられて、空から落下してくる彼女を抱きとめた。
「大丈夫かい!?」
こうしてパパとママは出会ったんだよ。
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公開:20/09/28 00:49
最近は小説以外にもお絵描きやゲームシナリオの執筆など創作の幅を広げており、相対的にSS投稿が遅くなっております。…スミマセン。
あれやこれやとやりたいことが多すぎて大変です…。
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