小説家殺人事件

8
5

【事件編】
死亡していたのはアマチュア小説家のA氏。
書斎のデスクに伏せるようにして亡くなっており
後頭部には鈍器で殴られた跡があった。
そして凶器と思われるハンマーがすぐ横に落ちていた。

問題は、この書斎が「密室」だということだ。
ドアは中から鍵がかけられていて、合鍵はない。
彼は9月末〆切の新人賞応募作品を執筆中であり
PCには完成した原稿データが入っていた。
これを応募する前に自殺するとも考えられない。

一体、何が起きたのか。
解決編を見る前に推理してみてほしい。


【解決編】
「悲しい事件だ」探偵が言った。
「謎が解けたんですか」
「あぁ。小説を書いた後にすることって分かるか?」
「えーと」
「推敲だよ。ただ自分の作品を何度も読んでると、何が面白いのか分からなくなる。A氏は頭をガツンとやって、まっさらな気持ちになろうとしたんだ」

応募されたA氏の遺作は、最優秀賞を受賞した。
ミステリー・推理
公開:20/09/27 23:46

UBEBE

おっさんになりましたが、夢は追い続けます

「小説は短く、人生は永く」

コメント投稿フォーム

違反報告連絡フォーム


お名前

違反の内容