周回遅れトップランナー

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いつも誰かが先を走っている。
そんな半生だった。
誰だろう人生をレースに例えた犯人は。
心地いい公園の外周を
各々が各々の目的でジョギングしている。
本来人生はそんな感じのはずなんだ。
同じ時期に走り始めた人から
ずっと前から走っている人
今しがた走り始めた人
でも横並びになってしまったら
そこには闇雲な順位が発生してしまう。
戸惑いながらも反射的に本能的に上位になりたいとあがいてしまう。
いたく滑稽だけれども
一瞬の最下位に自分を見損なってしまう。
もはや周回遅れだろうか。
いつ後ろからトップランナーに追い抜かれるか分からない。
でも同時にそれはチャンスかもしれない。
一瞬。ほんの一瞬。圧倒的差をつけてトップを走るランナーに見えるチャンスだ。
今何位かなんて無意味だ。
今どう見えるかだ。

むしろ待ち焦がれる
周回遅れトップランナー。
その他
公開:20/09/27 00:20
更新:20/09/27 00:26

吉田図工( 日本 )

まずは自分が楽しむこと。

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