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「頼むこの和菓子屋継いでくれ。俺はもう身体が保たん」
父にそう言われ、化学研究所を辞めて実家を継いで3年。
菓子を作るのはある意味化学の研究と同じようなもので、嫌いじゃなかったが、商売はさっぱり苦手で店は潰れかけていた。
(なにかヒット商品を作らないと)
そう思った僕は夜な夜な実験じみたレシピを試していた。
そしてやっとできた「爆発金平糖」は子どもたちに大受けのヒット商品になった。
「爆発金平糖」は食べると口の中で弾け、おまけに髪の毛も「ポン!」と言う音とともに爆発して逆立つのだ。
おかげで町中ポンポンうるさいと苦情も出るわ、PTAに睨まれるわ、店のSNSは炎上するわでえらいことになってしまった。
だけど面白い菓子ができてすっかりご機嫌な僕は、いま、性懲りもなく新しい和菓子を開発してる。
食べたあと嘘をつくとにゅーんとほっぺたが伸びる大福だ。
さて、どこに売り込もう?
父にそう言われ、化学研究所を辞めて実家を継いで3年。
菓子を作るのはある意味化学の研究と同じようなもので、嫌いじゃなかったが、商売はさっぱり苦手で店は潰れかけていた。
(なにかヒット商品を作らないと)
そう思った僕は夜な夜な実験じみたレシピを試していた。
そしてやっとできた「爆発金平糖」は子どもたちに大受けのヒット商品になった。
「爆発金平糖」は食べると口の中で弾け、おまけに髪の毛も「ポン!」と言う音とともに爆発して逆立つのだ。
おかげで町中ポンポンうるさいと苦情も出るわ、PTAに睨まれるわ、店のSNSは炎上するわでえらいことになってしまった。
だけど面白い菓子ができてすっかりご機嫌な僕は、いま、性懲りもなく新しい和菓子を開発してる。
食べたあと嘘をつくとにゅーんとほっぺたが伸びる大福だ。
さて、どこに売り込もう?
ファンタジー
公開:20/09/24 22:30
更新:20/09/24 22:34
更新:20/09/24 22:34
東京生まれ。
読書するジャンルは時代もの多め。ふふ。
*プロフィールお堅いので変えました。
書くの面白くて連投しましたが、長く続けるためにゆるゆるやっていこうかな。
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