空風呂(後編)
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男はちらりと時計を見ると再び話し始めた。
「そのおっさんは続けてこう話した。
『そうや。
空の風呂と書いてそらぶろ。
空が湧き出ている湖があってな。
まぁ想像つかんかもしれんが、水と同じように空で満たされている湖だと思えばいい。
それでな、それを水風呂の代わりに使っとるサウナがあるんや。
空風呂に浸かると冷気で体が一気に冷やされていく。
その感覚は高度数千メートルの空に投げ出されたみたいに開放感と爽快感が得られる。
いっぺん行ってみるといい』
そうして俺は空風呂を知ったんだ」
男は再び時計を見る。
「そろそろだな」
二人は立ち上がりサウナ室を出た。
すぐそばには空で満たされた広い浴槽がある。
見上げると澄んだ青い空が広がっていた。
二人は感嘆の声を漏らした。
やがて空風呂と空との境界がわからなくなる。
彼らは空の一部になり、空は彼らの一部になった。
「そのおっさんは続けてこう話した。
『そうや。
空の風呂と書いてそらぶろ。
空が湧き出ている湖があってな。
まぁ想像つかんかもしれんが、水と同じように空で満たされている湖だと思えばいい。
それでな、それを水風呂の代わりに使っとるサウナがあるんや。
空風呂に浸かると冷気で体が一気に冷やされていく。
その感覚は高度数千メートルの空に投げ出されたみたいに開放感と爽快感が得られる。
いっぺん行ってみるといい』
そうして俺は空風呂を知ったんだ」
男は再び時計を見る。
「そろそろだな」
二人は立ち上がりサウナ室を出た。
すぐそばには空で満たされた広い浴槽がある。
見上げると澄んだ青い空が広がっていた。
二人は感嘆の声を漏らした。
やがて空風呂と空との境界がわからなくなる。
彼らは空の一部になり、空は彼らの一部になった。
公開:20/09/24 21:59
ショートショートに魅入られて自分でも書いてみようと挑戦しています。
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