空風呂(前編)
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二人の男が並んで座っている。
「暇だろうから少し話でも聞いてよ」
「そうだね。そうしてくれるとありがたい」
男は静かに語り始めた。
「あれは半年くらい前のことでね。
俺はサウナにどハマりしていたんだ。
週に6回は行ってたかなぁ。
まぁ、今でもそのくらい行ってるんだけど。
そんなある日、銭湯でおっさんに声をかけられた。
『にいちゃん、最近よう見るけど相当サウナ好きなんやなぁ。
わしが会った中で一番かもしれん』
『はぁ』
『わしもサウナが大好きでな。特別にお気に入りのサウナ、教えてあげるわ』
怪しいおっさんだったが、そう言われて聞かないわけにはいかなかった。
『空風呂って知っとるか?』
『そらぶろ?』
それは初めて聞いた種類の風呂だった」
「暇だろうから少し話でも聞いてよ」
「そうだね。そうしてくれるとありがたい」
男は静かに語り始めた。
「あれは半年くらい前のことでね。
俺はサウナにどハマりしていたんだ。
週に6回は行ってたかなぁ。
まぁ、今でもそのくらい行ってるんだけど。
そんなある日、銭湯でおっさんに声をかけられた。
『にいちゃん、最近よう見るけど相当サウナ好きなんやなぁ。
わしが会った中で一番かもしれん』
『はぁ』
『わしもサウナが大好きでな。特別にお気に入りのサウナ、教えてあげるわ』
怪しいおっさんだったが、そう言われて聞かないわけにはいかなかった。
『空風呂って知っとるか?』
『そらぶろ?』
それは初めて聞いた種類の風呂だった」
公開:20/09/24 21:57
ショートショートに魅入られて自分でも書いてみようと挑戦しています。
悪口でもちょっとした感想でも、コメントいただけると嬉しいです。
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