Only For You
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「あ、あのさ、ミカちゃん、私ケイタロウ君のことが好きなんだけど、どうやってアピールすればいいかな?」
「え、ケイコってあいつが好きなの? うーんそうだなぁ」
教室の机で箸をくわえながら、「うーん」とミカは天井を見つめる。
「そのまま告白すれば?」
「そんな勇気ないよ!」
「じゃあ、手紙でも送る? 好きって言えないんだったら、遠まわしに言うとか」
「遠まわしに? 特別な人です、みたいな? 難しいなぁ」
「手紙じゃなくても、SNSとかでもいいんじゃない? 今時みんなSNSで告白してるし」
SNSかぁ、とつぶやきながら、ケイコは残りのご飯を口に入れた。
翌日、ケイコは朝一番に声を掛けた。
「おはよう! 結局ケイタロウ君にはワードでお手紙送った!」
そう言って見せたSNSのメッセージには、「Only For You」という文字と添付ファイル。
「……これ多分、あいつに届いてないよ」
「え、ケイコってあいつが好きなの? うーんそうだなぁ」
教室の机で箸をくわえながら、「うーん」とミカは天井を見つめる。
「そのまま告白すれば?」
「そんな勇気ないよ!」
「じゃあ、手紙でも送る? 好きって言えないんだったら、遠まわしに言うとか」
「遠まわしに? 特別な人です、みたいな? 難しいなぁ」
「手紙じゃなくても、SNSとかでもいいんじゃない? 今時みんなSNSで告白してるし」
SNSかぁ、とつぶやきながら、ケイコは残りのご飯を口に入れた。
翌日、ケイコは朝一番に声を掛けた。
「おはよう! 結局ケイタロウ君にはワードでお手紙送った!」
そう言って見せたSNSのメッセージには、「Only For You」という文字と添付ファイル。
「……これ多分、あいつに届いてないよ」
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公開:20/09/25 17:51
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短編掌編をよく書いています。
時々何かに入賞したりします(2回)。
わけのわからない世界観を生み出したいです。
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