ガラス色の君
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ぱっと見は透明でも、何層も重ねていくにつれ、やがて深緑の濃さになる。そんな色を僕は「ガラス色」と呼んでいる。
君の声はちょうどガラス色のように感じられる。それはすっと胸に入ってきて、何の重さも感じさせない。
「私には好きなものがないの。だから私は貴方の行きたいところに行き、貴方の食べたいものを一緒に食べます」
気がつくと君は僕の隣りにいて、僕の横顔を見つめながら、何をしたがっているのかとじっと考え込んでいる。君は僕がやることを先読みして、心の準備をし、そのことに一度もNOを言ったことがない。
「私って透明人間なの。自分の色がないんです」
レストランのメニュー表を見ながら君は暗い溜息をついて俯く。
「違うよ。君は透明じゃない。ガラス色なんだ。君はいつも外に出るとき眼鏡を掛けていて、頑なにそれを外そうとしない。それに眼鏡だけは何種類も持っている」
君はそっと眼鏡の奥で目を瞬かせた。
君の声はちょうどガラス色のように感じられる。それはすっと胸に入ってきて、何の重さも感じさせない。
「私には好きなものがないの。だから私は貴方の行きたいところに行き、貴方の食べたいものを一緒に食べます」
気がつくと君は僕の隣りにいて、僕の横顔を見つめながら、何をしたがっているのかとじっと考え込んでいる。君は僕がやることを先読みして、心の準備をし、そのことに一度もNOを言ったことがない。
「私って透明人間なの。自分の色がないんです」
レストランのメニュー表を見ながら君は暗い溜息をついて俯く。
「違うよ。君は透明じゃない。ガラス色なんだ。君はいつも外に出るとき眼鏡を掛けていて、頑なにそれを外そうとしない。それに眼鏡だけは何種類も持っている」
君はそっと眼鏡の奥で目を瞬かせた。
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公開:20/09/25 12:06
更新:20/09/25 18:40
更新:20/09/25 18:40
最近は小説以外にもお絵描きやゲームシナリオの執筆など創作の幅を広げており、相対的にSS投稿が遅くなっております。…スミマセン。
あれやこれやとやりたいことが多すぎて大変です…。
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