人体模型

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こんな夢を見た。
私はベッドに座っていた。薄暗く、青い。僅かなリノリウムの匂いが、ここが病室であることを強く意識させた。ドアはなく、高い天井が余計にこの部屋の狭さを強調する。
それにしても、青い。まるで深海の中みたいだ。窓はあるが、カーテンがかかっている。外を覗いてみよう。
私はカーテンを開け、外を見た。すると目の前にあったのは、巨大な人体模型の顔だった。鼻息がこちらまで伝わってきそうなほど近づいたそれは、捲れ上がった目でじっと私を見ているようだった。私はわっと叫び、二歩三歩後ずさりした後に、この部屋にはドアがないことを思い出し、ヘナヘナと座り込んでしまった。
すると、それは口をもごもごと動かして何かを喋った様だった。
その瞬間、私は目が覚めてしまった。あれはいったい何を話していたのだろうか。
その他
公開:20/09/25 08:07
実際の夢

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