#アオナツ合唱団
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45分、歌いきった。汗を歓声が弾き返す。これでもか、これでもかと汗は後ろへ追いやられていく。
おいおい、どんだけ熱が来てんだよ。
アイマスクをつけて歌をうたいはじめてから、もうすぐで1年になる。観客がいるのか、いないのか。どんな顔をして聞いてくれているのか。泣いているのか、うるさいのか。幸せなのか。
何もわからないから続けることができた。誰も聞いていなくても、別に構わないと思っていた。
でも、息づかいは増えていき、熱を感じるほどになっていた。そして今、その熱で流れ出した汗が未来まで弾け飛ぶ。
おいおい、今日が最後だからな。
誰もいなくなったこの場所に、俺たちはアイマスクを置いていく。
もう、会うことはないよ。
さようなら。
おいおい、どんだけ熱が来てんだよ。
アイマスクをつけて歌をうたいはじめてから、もうすぐで1年になる。観客がいるのか、いないのか。どんな顔をして聞いてくれているのか。泣いているのか、うるさいのか。幸せなのか。
何もわからないから続けることができた。誰も聞いていなくても、別に構わないと思っていた。
でも、息づかいは増えていき、熱を感じるほどになっていた。そして今、その熱で流れ出した汗が未来まで弾け飛ぶ。
おいおい、今日が最後だからな。
誰もいなくなったこの場所に、俺たちはアイマスクを置いていく。
もう、会うことはないよ。
さようなら。
青春
公開:20/09/25 08:01
ぼそぼそと創作話を書いています。
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